ZhuAudio「青鸞(セイラン) Z4」登場——11mmトポロジー振動板と3種のチューニングノズルを採用
中国のオーディオブランドZhuAudio(竹林鳥)から、有線イヤホン「青鸞 Z4」が登場した。
11mmトポロジー振動板を採用したシングルダイナミックドライバーに加え、交換可能な3種類のチューニングノズルを付属するのが本機の特徴だ。
価格は7,674円(セール価格、通常価格8,527円)。1万円を切る価格帯ながら、ノズルやイヤーピースの組み合わせによって、自分で音の傾向を調整できる構成となっている。
「竹林鳥」と「青鸞」
ZhuAudioは、中国では「竹林鳥」の名称で知られるオーディオブランドだ。「竹林鳥」は文字通り“竹林の鳥”を意味し、製品名の「青鸞(せいらん)」も、中国の伝承に登場する青い神鳥に由来する。
パッケージにも鳥をモチーフにしたイラストが使われており、ブランド名から製品デザインまで一貫した世界観が取り入れられている。
スペックとは直接関係のない部分だが、こうした細かなモチーフの統一は、ZhuAudioらしさが出ているところでもある。

11mmトポロジー振動板を採用
青鸞 Z4のドライバーには、11mmトポロジー振動板を採用したシングルダイナミック方式を採用。デュアルマグネット、デュアルキャビティ構造と組み合わせている。
「トポロジー振動板」という名称は少し分かりにくいが、本機では振動板表面に独自のパターンを設け、振動時の挙動をコントロールする考え方が取り入れられている。
振動板は動作時に全面が完全に均一に動くわけではなく、周波数によって部分的な振動や共振が発生する。こうした不要な振動を抑え、振動板の動きを整えることがトポロジー構造の狙いだ。
したがって、「トポロジー振動板だから音が必ず細かくなる」と単純に決まるものではないが、ドライバーの振動特性をコントロールするためのひとつのアプローチと考えると分かりやすい。
また、シェルには空気圧を調整するベントを設けたフロントプレッシャーバランス構造も採用している。内部の空気の流れや圧力を調整し、ドライバーが安定して動作できる環境を整えるための設計だ。
3種類のチューニングノズルを交換可能
青鸞 Z4で分かりやすく個性が出ているのが、交換式のチューニングノズルだ。
ノズルはイヤーピースの内側にある音の出口にあたり、内部構造や音響抵抗が変わることで周波数特性にも変化が生じる。本機には方向性の異なる3種類が付属している。
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Pop(P):ポップスを意識し、低域の量感を重視したチューニング
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Vocal(V):ボーカル帯域を意識したチューニング
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Instrument(I):楽器表現や分離感を意識したチューニング



複雑なEQ設定を使わず、ノズルを付け替えるだけで音の傾向を変えられるのは、この価格帯では面白い仕様だ。
さらに、イヤーピースもバランスタイプ、「竹」タイプ、クリアタイプの3系統を付属。ノズルだけでなくイヤーピース側でも装着感や聴こえ方を調整できる。
どのノズルでどの程度音が変化するかは実際に聴いてみたいところだが、1台のイヤホンで複数のチューニングを試せること自体が、青鸞 Z4の分かりやすい特徴になっている。
メタルシェルを採用したデザイン
シェルには、ダイキャスト成形とCNC加工を組み合わせたメタル素材を採用。表面は光沢のある仕上げで、フェイスプレートには花を思わせる装飾が施されている。
中国的なモチーフを取り入れながらも、全体としては比較的落ち着いたデザインにまとめられている。
カラーはシルバーとブラックの2色。
シェル自体は比較的小ぶりな形状で、金属筐体ながらサイズを抑えたデザインとなっている。
主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ドライバー | 11mmトポロジー振動板シングルDD(デュアルマグネット/デュアルキャビティ) |
| 再生周波数帯域 | 10Hz〜40kHz(実効20Hz〜20kHz) |
| インピーダンス | 32Ω |
| 感度 | 106dB(@1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.2%(@1kHz) |
| コネクター | 0.78mm 2ピン(リケーブル対応) |
| カラー | シルバー/ブラック |
| 価格 | 7,674円(セール価格/通常8,527円) |
インピーダンスは32Ω、感度は106dB(@1kHz)と公表されている。
なお、感度については表記される測定条件や単位によって実際の駆動しやすさも変わるため、この数値だけで「スマートフォン直挿しでも十分」と断定するのは難しい。普段使っているスマートフォンやUSB DAC、DAPなど、手持ちの環境に合わせて使うのが現実的だろう。
0.78mm 2ピンの着脱式ケーブルを採用しているため、必要に応じてリケーブルできるのも扱いやすいところだ。
7,000円台でチューニングを変えて遊べる
1万円以下の有線イヤホンは選択肢がかなり多く、シングルDDだけを見てもさまざまなモデルが並んでいる。
その中で青鸞 Z4は、11mmトポロジー振動板やデュアルマグネット/デュアルキャビティといったドライバー構成に加え、交換式チューニングノズルを前面に出している。
特に面白いのは、購入後にひとつのチューニングだけで使い続ける必要がないこと。Pop、Vocal、Instrumentを交換しながら、自分がどの方向の音を好むのか試すことができる。
すでに好みが固まっている人だけでなく、有線イヤホンを使い始めたばかりで「低域寄り」「ボーカル寄り」と言われても、まだ自分の好みがよく分からないという人にも触りやすい仕様だ。
まとめ
ZhuAudio 青鸞 Z4は、11mmトポロジー振板を採用したシングルDDと、3種類の交換式チューニングノズルを組み合わせた有線イヤホンだ。
スペックだけを見ると、デュアルマグネットやデュアルキャビティ、トポロジー振動板といった技術要素が目につくが、このモデルで分かりやすい特徴は、やはりノズル交換によって音の方向を自分で選べるところにある。
ノズルごとの差がどの程度あるのか、また11mmトポロジー振動板が実際の聴感にどう表れるのかは、スペックだけでは判断できない部分もある。このあたりは実機で確認してみたい。
7,000円台という価格を考えると、1台でいくつかの音作りを試してみたい人には気になる存在になりそうだ。
カラーや付属品などの詳細は、青鸞 Z4の製品ページで確認できる。
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